【リポート】JENESYS2025 韓国青年訪日団(第2~3団)
韓国の高校生等64名が「東日本大震災復興現状視察〜宮城県を中心に」をテーマに、7月22日から30日の8泊9日の日程で東京都と宮城県を訪問しました。
東京都内では最初に防災体験施設「そなエリア」を訪問し、地震発生後72時間の生存力を身につける体験ツアーに参加し、実際に地震が起きた際の対応方法や、家庭などでの備蓄など、日頃から行うことのできる対策などについて学びました。
その後、外務省を表敬訪問し、日韓交流の担当者の方から韓国新政権発足後の日韓関係についての講義を受けました。講義後は、団員からさまざまな質問が挙がり、予定時間を超過しそうになるほどでした。
外務省表敬後はJR新大久保駅構内に設置されている故李秀賢氏の顕彰碑を訪れた後、駅周辺のフィールドワークを行いました。
3日目からは宮城県に移動し、宮城県庁の復興・危機管理部復興支援・伝承課の担当者の方より「震災からの復興状況と震災の伝承」について講義いただき、最新の復興状況と体験を未来に伝えることの重要さについて学びました。
その後は駐仙台大韓民国総領事館を表敬し、東北地域と韓国との繋がりについて紹介いただきました。
4日目は団員が待ちに待っていた学校訪問。宮城県塩釜高等学校を訪問しました。第1部では、日本三大船祭りと呼ばれている「塩竃みなと祭」を校内で体験できるように生徒の皆さんが準備くださり、手作りのおみこしや水ヨーヨー、着物体験を楽しみました。第2部では、生徒の皆さんの案内による塩釜・松島地域視察。途中、移動手段として船を利用し、松島の島々を巡りながら震災当時のお話を語り部の方から伺いました。
日韓の高校生たちは丸一日かけての交流を通し、言語の壁を越えて心の距離が近づく、友情と信頼の絆を深める特別な時間を過ごしました。
5日目の午前中は石巻地域の東日本大震災に関連した施設(みやぎ東日本大震災津波伝承館、石巻南浜津波復興祈念公園、MEET門脇、震災遺構 門脇小学校)を解説員の方と共に巡り、震災当日の状況やその後の対応・対策について伺いました。
石巻南浜津波復興祈念公園には震災当時のまま残されている場所もありましたが、地元地域の方が植えられた10万本の木が力強く成長している様子をみることができました。
その後、団ごとにホームステイ地域に移動し、2泊3日のホームステイが始まりました。
ちょうど花火大会が開かれていたということもあり、日本の夏を満喫する様子が見受けられたほか、各ご家庭において温かく迎えていただき、たくさんの貴重な経験をしました。
ホームステイを終えた7日目は、南三陸町を訪問し、南三陸町を駆け回る「学びクエスト」や海の復興と保全・持続可能な活用についてのお話を伺い、実際にビーチクリーン活動も行いました。「こんな大きなものが!」とビックリするようなゴミも落ちており、海の環境問題について関心を寄せる学生たちが印象的でした。
帰国前日は「震災遺構 女川旧交番」を視察した後、アクションプラン・感想発表会を行いました。
「メディアでしか知らなかった震災の惨状を実際に目にし、胸が締め付けられる思いだった。自然の脅威の前で人間は無力だと痛感し、帰国後の避難訓練なども次からは真剣に取り組まなければならないと強く感じた」、「震災の絵芝居から、津波や地震は一度で終わらず、完全に収まるまで決して家に戻ってはいけないと学び、胸に深く刻まれた。韓国では聞いたことのない教訓で、ぜひ家族や友人にも伝えたいと思った」などの感想が述べられ、一行にとって学びの多い8泊9日となったようです。