【リポート】JENESYS2025 韓国大学生訪日団

日韓国交正常化60周年「両手を携え、より良い未来へ」をテーマに、韓国の大学生等30名が11月5日~13日の8泊9日の日程で、東京都、埼玉県、山梨県、長野県、愛知県を訪問しました。今回のプログラムは日韓相互派遣事業として実施されるもので、去る10月には日本の大学生が韓国を訪問し、今回訪日した韓国人学生たちと交流しています。

前半の日程では、外務省を表敬し、日韓関係を専門とする省員の方による最近の日韓関係についての講義、駐日韓国文化院のほか、明治大学訪問、上記の大学生訪韓団の団員たちとのプロジェクト成果発表など、同世代の日本の若者たちと交流しました。



日程後半では、1300年の歴史を誇り、高句麗からの渡来人を主祭神とする高麗神社や、1910年代に朝鮮に渡り、陶磁、芸術、植林などの調査・研究を行った浅川伯教・巧兄弟の功績を紹介する資料館を訪れました。その後、長野県に移動し、地域の文化伝承事例として江戸時代から飯田市で受け継がれる人形浄瑠璃「今田人形劇」を鑑賞し、1848年に建てられた書院造りの茶室がある曙月庵で茶道体験を行いました。


その後、飯田市役所を訪問し、南信州の概要と魅力について講義を受講した後、2泊3日のホームステイを経験。郷土料理や温泉体験、満天の星空の下での花火など、ホストファミリーとともに楽しいひとときを過ごしました。団員たちは「本格的な農作業を経験し、収穫して包装した野菜が夕方にはお店に並んでいるのを見て感激した」「単に地方を訪問して日本人の生活を体験するだけでなく、お互いの心を開いて対話ができたことが大きな意味をもった」と話していました。

愛知県に移動した後は、「なごやめし」づくり体験として本格的なうどん作りに挑戦。その後リニア・鉄道館を訪問しました。
最終日のアクションプラン及び感想発表会では、「これまで日本は『近くて遠い国』」でした。歴史的・感情的な理由で日本に対する感情が良くなかった私が、今回のプログラムを通じて日本の地を踏み、日本人の友達を作り、文化を直接体験しながら心を開いていく自身を見て、驚きと誇り、そして感謝の気持ちを持つようになり、日韓両国をつなぐ架け橋になろうと決意するようになりました」といった感想が述べられ、数字や目では計りきれない交流の成果を発表し、帰国しました。