中学校-高校間のオンライン交流 (府中市立府中第四中学校及び光州東新女子高等学校編)
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日韓文化交流基金主催の日韓の教員同士の交流事業(日韓学術文化交流事業訪日/訪韓団)の波及事業を紹介いたします。
2025年7月と12月に、府中市立府中第四中学校(東京都)と光州東新女子高等学校(全南光州特別市)の生徒を対象としたオンライン交流が実施されました。本交流を企画・実施された、岩渕公輔先生と徐恩焌(ソ・ウンジュン)先生にインタビューしました。
【交流実績】
2025年7月(交流1回目):自己紹介、好きな歌手や流行っていることについて話す
2025年12月(交流2回目):互いに伝統遊びを紹介する
【日本側:岩渕公輔先生】
1.準備するうえで気を付けたことや大変だったことは何ですか
徐恩焌先生との間で目標や内容の共有(共通理解)がしっかりできるように気を付けました。大変だったのは、それぞれの学校で定期考査等があったので、日程の調整に苦労しました。
2.生徒や他の先生方の反応はいかがでしたか。
生徒たちはとても楽しみにしていました。初めての交流だったので、当日は簡単な自己紹介や興味を持っていることを互いに話してもらうと事前に伝えていましたが、自身が興味を持っていることについて調べまとめている生徒もいました。「また交流したい」と話している生徒が多数おり、2学期以降の交流も楽しみにしています。
先生方は、「実際に韓国の生徒と触れ合えて、生徒たちがうらやましい」、「世界のことについて調べるだけではなく、実際に接することができる体験ができてよかった」と話されていました。また、本校の「総合的な学習の時間」のテーマが「人とつながる」であり、特に3年生のテーマは「世界で生きる」なので、3年生では国際理解について考えていく学習を進めています。生徒たちは、調べて校内で発表するだけではなく、実際に海外に向けて発信したり、議論したり、実際に交流することが前提の学習になることに共感し協力してくれています。

3.今後の計画がありましたら教えてください
2学期からいくつかのテーマ(文化に関するものや、国境を越えたつながりから考えていく必要がある問題等)を設けて、互いに調べたものを発表しながら議論を進めていく予定です。
【韓国側:徐恩焌先生】
1.学校間交流が始まった経緯をお聞かせください
2025年度の韓国教員訪日団に参加し、府中市立第四中学校を訪問した際に、模擬授業を行いました。授業の準備過程で国際交流に関する話を聞き、大変興味深く感じました。
現在勤務している学校では2年生が日本語を学んでいますが、実際に同年代の日本人と交流する機会が不足しています。そこで、生徒たちに日本語学習の動機付けを与え、直接日本の生徒たちと出会い、純粋な気持ちで対話する時間を設ければ、学校生活に活力を与える原動力になるだろうと考え、国際交流を推進することになりました。

2.生徒や他の先生方の反応はいかがでしたか。
私のクラスの生徒28名が今回の交流に参加しました。日本の中学生たちが私の授業を受けた後に手紙を書いてくれましたが、なかには生徒たちのSNSアカウントが記載されているものもありました。そのためオンライン交流前からすでに生徒同士でアカウントを共有し日常を分かち合っており、実際にオンライン交流が行われた際には、互いにうれしそうに挨拶を交わし、興味のある歌手を紹介し合う等、楽しそうに盛り上がっていました。韓国語、日本語、英語を織り交ぜながら会話する過程で、言語を学ぶ楽しさを感じている様子が見られました。
他の先生方もオンライン国際交流を初めて経験するということで、大きな期待を寄せていました。実際に教室に来て進行の様子を見学し、挨拶を交わして帰られました。今後も日韓関係が深まることを期待する前向きな反応でした。

3.今後の計画がありましたら教えてください
府中第四中学校とは同じテーマで日韓両国の共通点と相違点を調査した後、これを基にスライドを作成し発表する計画です。これにより、生徒たちが両国の文化の違いを認識し、日韓関係を前向きに見つめる視野を広げていくことを目標としています。
また、こうした活動を通じて、生徒たちが単なる言語学習を超え、互いの文化を深く理解し尊重する態度を育めるようにしたいと考えています。
さらに、今後の持続的な交流を通じて、両国の生徒たちが友好的な関係を維持しながら成長していくことを期待しています。こうした経験が生徒たちの世界市民意識をもつきっかけとなることを願い、様々な国際的なテーマを取り上げながら交流の範囲を拡大していく計画です。
学校レベルでも持続可能な国際交流を続けていきたいと考えています。

取材にご協力いただきました先生方、ありがとうございました。