日韓国交正常化60周年記念事業 特別講演会「日韓国交正常化60周年と日韓交流」実施報告

ニュース

日韓国交正常化60周年事業として、3月1日、西野純也さん(慶應義塾大学法学部教授、同大学東アジア研究所所長)を講師に迎え、特別講演会「日韓国交正常化60周年と日韓交流」を開催しました。会場/オンラインのハイブリッドで、計75名が参加しました。

日韓関係の60年を振り返り、日韓交流の課題や今後の展望などについてのお話のほか、日韓の世論調査結果から読み取れる相手国への認識への変化、世代間の意識の差についてもご紹介いただきました。

講演とほぼ同時間を質疑応答にあて、参加者との意見交換も行いました。
実際に日韓交流活動を行っている若い世代を中心に「若い世代が日韓交流に関わる意義、若い世代だからこそ気を付けるべきことは何か」、「日韓交流に関心度が低く、中には偏見を持つ人にどのようにアプローチすればよいか」等の質問が挙がりました。

参加者の皆さんの感想をいくつかご紹介します。

・日韓関係の契機となる歴史的出来事から政治外交の動きを改めて振り返り、また最新の日韓世論調査について理解できる大変良い機会となりました。

・一方的な講演ではなく、参加者との対話形式で進行されていたのでより深く理解できました。

・学生交流団体として活動していますが、私たちが前向きに交流したことが10年後20年後の日韓関係に意味を成すのだろうかと考えることがありました。世代によって日韓関係への意識が違うのは経験した出来事が異なるからであるというお話、現代の若者世代が現役世代となったとき日韓関係が何か変わるかもしれないというお話を伺い、私たちが今活動していることは決して意味のないものではないのだと感じることができました。日韓関係を牽引していく存在を育成することももちろん必要であると考えますが、世論を形成する国民の意識を少しずつでも変えていくこともまた重要であり、私たちが活動を続けることでいつの日か変化が生じるのではないかと思いました。

終了後の懇親会では、参加者同士が自身の活動や関心事を語り合う姿が見受けられました。
日韓文化交流基金では、今後も日韓交流に関する講演会を開催するとともに、参加者同士が交流できる場も設けていきたいと思います。

関連記事

(リンク有)特別講演会(2025.3.1 講師:西野純也 慶應義塾大学教授)紹介記事