【リポート】韓国ジャパンリポーター訪日団

ニュース青少年交流事業

毎年「日韓交流おまつり in Tokyo」の時期にあわせて6泊7日の日程で実施する韓国ジャパンリポーター訪日団。今年は国交正常化60周年ということもあり、例年より多い総勢19名が9月26日に来日。前半日程は「日韓交流おまつり」でブースを運営し、後半日程では能登半島地震復興状況視察や福井でのホームステイを実施しました。


【「最近の日韓関係」に関する講義聴講】

初日は外務省の日韓交流室長から、「最近の日韓関係」についての講義を聴きました。ここ数年は国民感情や人の往来も良い方向へ進んでおり、経済面においても韓国への海外からの投資額は中国を抜いて日本が1位となり、より一層重要なパートナーになっているなど、今後の日韓関係の明るい展望について学びました。


【「日韓交流おまつり2025 in Tokyo」ブース運営】

2~3日目は、駒沢オリンピック公園で、「日韓交流おまつり2025 in Tokyo」のブース運営と取材を行いました。今年もJKAF(大学生訪韓団同窓組織)の皆さんと一緒に「韓国の若者と語ろう」と「高句麗古代装束試着体験」ブースを運営しました。「語ろう」ブースは両日共にほぼ満員御礼の状況となり、その様子は日韓の様々なメディアを通じて広く紹介されました。また、特徴的だったのは大学生や高校生の参加者が多かったこと。初めて韓国人と交流したという参加者も多く、充実した交流の場となりました。今年は両ブース合わせて622名の方々にお越しいただきました。

*「日韓交流おまつり2025 in Tokyo」ブース運営の様子や報道実績についてはこちらを御覧ください。


【「出張輪島朝市」視察】

4日目からは地方日程。まずは能登半島地震復興状況の視察を行いました。能登空港到着後、輪島に向かい、「出張輪島朝市」、輪島塗工房等で能登地震当時の体験談やこれまでの歩み等をうかがい、被害が大きかった輪島朝市通りも視察しました。


【白米千枚田視察】

その後、世界農業遺産にも登録されている白米千枚田と海岸線に隆起した土地を視察した後、その隆起した土地を利用した復興道路を経由して珠洲市に向かいました。


【復興の思いがこもった「福幸丼」をいただく】

珠洲市では、市内の4軒の飲食店が共同で立ち上げた仮設の復興食堂で「福幸丼」を食べながら体験談をうかがい、最後に地震後に全校生徒数が激減し、今や中学生4名しかいない珠洲市立大谷小中学校を訪問しました。校長先生から地震後の学校の様子や生徒自ら発案した復興のための「大谷ガチャ」の取り組み等について説明していただきました。その後、宿泊先の和倉温泉の若女将からも体験談をうかがいました。


【珠洲市立大谷小中学校訪問】

車窓からは仮設住宅や隆起した土地、崩壊した家屋や土砂崩れでむき出しのまま手付かずの場所が見え、道路もガタガタのままのところはバスでは通れず迂回が必要になるなど、思った以上に復旧が遅れていることを実感した学び多い一日となりました。


【「のと鉄道語り部列車」乗車】

5日目午前中は和倉温泉駅から穴水駅まで「のと鉄道語り部列車」に乗り、沿線の被災状況と復興状況について学びました。終点に近づくと、語り部さんは感極まって涙が溢れ、団員もつられてもらい泣きしそうになり、心を分かち合った瞬間でもありました。


【ホスト家族の皆さんと】

5日目午後から6日目午前にかけては、福井県越前市でのホームステイ。蕎麦屋を営んでいた夫婦やぶどう農園の方、築150年以上の古民家等、団員のみならず、日本人である私たちにとっても、なかなかお目にかかれない素晴らしいお宅ばかりで、一緒に食事を作ったり、地元の伝統工芸を体験したり、愛犬と散歩したり、それぞれ楽しく過ごしたようでした。


【ホスト家族との涙のお別れ】

そして、ホームステイ解散式の場で、ホストファミリーのお父さんが「韓国の皆さんが来たら何をしようかと、何日も前から楽しみで、掃除もして待っていた。実際に皆さんに会ったら、本当に素晴らしい人ばかりで、ますます韓国の人が大好きになった。是非私たちのことを日本のお父さんお母さんと思って、いつでもまた、ただいまと福井に戻ってきてほしい。私たちも韓国で娘たちが頑張っていると思っている」と挨拶すると、団員は涙腺崩壊。周囲の人たちももらい泣きするほどでした。ホームステイ解散式後は、帰国のために名古屋まで移動し、翌日中部国際空港(セントレア)から帰国の途につきました。

【日程表】韓国ジャパンリポーター訪日団

「日韓交流おまつり2025 in Tokyo」交流ブース運営報告・報道実績