【リポート】高校生訪韓団(第1~2団)
11月2日から8日までの1週間、高校生訪韓団を実施しました。今年度は沖縄から49名、新潟から55名の生徒たちが選抜されました。

訪韓日程はソウル近郊を中心に組まれており、在韓国日本大使館の担当書記官からの最近の日韓関係についての講義やハングルを学ぶような座学的な学びもあれば、K-POPダンス体験や民俗村での韓服試着のような韓国文化も体験しました。


その他にも景福宮・光化門広場の世宗大王像や李舜臣像、韓国国立中央博物館等の視察を通じて韓国の歴史を学び、韓国を代表する企業である現代自動車の体験展示館、「現代モータースタジオ」では韓国の先進技術に触れ、DMZ視察では今もなお分断国家であるという現実も学ぶことができました。


中でも、高校生の皆さんが楽しみにしていたのは、やはり高校訪問での同世代交流とホームステイです。
沖縄県の高校生の皆さんは培花女子高等学校を訪問しましたが、地域の魅力を紹介する時間には三線の演奏やカチャーシーを披露し、チームワークを学ぶ授業ではグループごとに共同作業に取り組むなど、さまざまな体験を通して交流を深めました。また、2019年度の高校生訪韓団で同校を訪問し、現在韓国の大学に通う訪韓団出身の先輩も駆け付け、交流を盛り上げてくれました。


新潟県の高校生の皆さんは大元外国語高等学校を訪問しました。午前は歓迎式に参加した後、学校での交流からホームステイまでお世話になるバディとアイスブレーキング。その後はバディと給食を食べて、午後はお互いのことを発表する共同授業を行いました。また、投壺・チェギチャギ・メンコ・けん玉等、日韓の伝統遊びも体験し、部活体験では韓国の伝統楽器とダンスサークルの皆さんと交流しました。


夕方からは、沖縄の高校生も新潟の高校生もバディと一緒に下校し、そのまま1泊2日のホームステイへ。短い時間ですが、ロッテワールドやロッテタワー、買い物等、あちらこちらから楽しそうな計画についての話が聞こえてきました。翌朝はすっかりバディと仲良くなり、別れのぎりぎりまで楽しそうに笑顔で話し合う様子が見られたかと思えば、中には別れが寂しくて泣きだす生徒もいて、その様子を見ただけでもホームステイがいかに充実していたかがわかりました。
高校生訪韓団におけるホームステイの実施はコロナ禍明け、6年ぶりのことで、やはりホームステイがあるのとないのとでは、韓国の人々についての理解度や親近感の感じ方に大きな差があり、相手国に理解においては必要不可欠なプログラムであるとあらためて感じました。

このような充実した内容の1週間の高校生訪韓団はあっという間に終わり、成果報告会ではお互いの学びや帰国後に訪韓団で学んだことをどう活かすかについてのアクション・プランを発表して帰国の途につきました。中には帰国後、早速アクション・プランを実践して、地元紙に記事が掲載されたという嬉しい便りも届いています。