【リポート】職業系高校生訪韓団
11月19日から25日までの6泊7日の日程で、和歌山県で農業を学ぶ日本の高校生40名が「韓国の農業について」をテーマに、韓国(ソウル特別市、京畿道)を訪問しました。
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訪韓した翌日から2日間にわたり水原農生命科学高等学校を訪問し、韓国の生徒と多種多様なプロジェクトを行いながら現代の韓国農業について学びました。特にスマートファームを選択した生徒たちは、初日にアジア最大規模のスマートファームを運営する韓国企業を訪問し、同事業についての講義を受けたほか、出荷されるまでの工程を見学しました。2日目にはプラスチックの模型と基盤を組み立て、育てたい植物の生育環境を調査し、パソコン操作で温度や湿度を管理することのできるプログラム作りを行いました。
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プログラミング作りに苦戦したり、ケーブルが指定場所に入らなかったりと、グループ毎に異なるポイントでつまずいていましたが、どのグループもチームワークを発揮し時間内に完成させ、プロジェクトに関する発表を行いました。
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2日間の交流を通し多く聞かれたた声としては、言葉での意思伝達に苦労しながらも、両国の学生ともに日本と韓国との文化の違いや考え方の違いについて知るきっかけになったということでした。いつか彼らが実際に野菜を作ることになったとき、日韓で共同プロジェクトを実施するなど、今回の交流から発展した何かが生まれてくれると嬉しく思います。
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その他、ソウル農業博物館(農業共同組合中央会設立)で韓国農業の歴史について学び、実際どのようなものが流通しているのかをロッテマート等で視察したほか、ホームステイも実施し、韓国の一般家庭に1泊2日間お世話になりました。ホームステイを経験すると韓国の方々に対する理解がより深まり、親近感が湧くのはもちろんのこと、加えて言葉の習得も早まり、韓国語が一言も話せなかった学生たちもとても上手になって帰って来ました。


帰国前日、訪韓の成果をまとめた成果報告会の発表では「国交正常化60周年という記念すべき年に参加できてよかった。日本と韓国の関係がより発展してくれたら嬉しい」「韓国人の人柄の良さに胸を打たれた。もっと韓国を知りたくなった」「SNSでは悪意のあるものや誇張された情報を多くみるが、対面で交流できたことによって、自分の目で見極めることがいかに大切なのかということが分かった」といった感想が聞かれました。ぜひ、訪韓団で得た経験を活かして今後も活躍していってもらいたいと思います。


報道実績
【紙面/WEB】2025年12月1日付(紙面は11月29日付)紀伊民報 「現地の高校生と一緒に実習 南高生40人が韓国訪問、和歌山」