【リポート】 講演会 「戦後日韓交流の現場から ― 留学・特派員・日本語・日本文化 ―」

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3月7日、秋月望さん(明治学院大学名誉教授)を講師にお迎えして、講演会「戦後日韓交流の現場から―留学・特派員・日本語・日本文化―」を開催しました。会場とオンラインのハイブリッド形式で、100名を超える方にご参加いただきました。

講師の秋月望さんは、1980年代に留学生(高麗大学校大学院)、また在韓国日本大使館公報文化院の専門調査員として韓国に滞在され、その後1987年からは明治学院大学国際学部にて研究・教育活動にあたられました。現在は朝鮮半島・日韓関係にまつわるエピソード、研究ノート等をブログ・SNSで発信されており、本講演会にはブログなどの愛読者の方をはじめ、日韓交流に関心を持つ幅広い年代の方々から関心をお寄せいただきました。

講演では、ご自身の経験も交えながら、1945年以降の日本と韓国との関係がどのような展開をしてきたか、「日本から韓国への留学の歴史」、「在韓特派員史―日本のマスコミの韓国取材は、いつ・どのように始まったのかー」、「韓国での日本語学習・日本文化受容の歴史とその背景」について語ってくださいました。各エピソードに関わる日韓の時代背景の解説とともに、当時の新聞記事やニュース映像もご紹介くださり、時代の空気もわかりやすく伝えてくださいました。

質疑応答では、韓国での日本の大衆文化受容の実例などに関して、参加者から質問が寄せられました。

終了後に参加者から寄せられた、感想の一部をご紹介します。

・今までなかった視点を学んだように思います。戦後、国交もない時代の留学生の学びへの意欲を知ることができました。日本の大衆文化解放時の日韓両国での興味深い反応など、その時代に生きた人の話を聞くことができて良かったです。

・韓国と日本がどういったプロセス、時代を経て、植民地時代から現在の関係に変わってきたのかといったお話が興味深かったです。韓国が日本の文化をどのように感じていたのか、どのように興味を持っていたのか垣間見えたように思います。

・韓国における日本文化の解放が、実際は日本側に変化をもたらしたという視点も重要だと思いました。日韓ともに歴史を知らない世代が両国関係を担う局面に入ってきました。それでも日本と韓国はずっと隣国で、お互い影響しあって今日に至っているということを知る糸口をいつでも若い世代に提供できるように、何をしたらいいのか考えていきたいと思います。

・インターネットのおかげで便利になった一方で、日韓関連に興味を持っても逆に情報が多すぎて、知りたい情報にたどり着くのが難しい、細かすぎて全体像がつかめないことが多いと感じている中で、今回の講演は興味深かったです。

講演に引き続き、会場では懇親会を開催しましたが、日韓交流に関心を抱く多様な年代の参加者同士がその場で打ち解け、講師を交えての懇談に花を咲かせていました。

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