【リポート】韓国高校生訪日団(第1~2団)

ニュース青少年交流事業


【高麗神社訪問】

「日韓交流とSDGs」をテーマに、韓国全土から選抜された高校生等108名が9月14日~20日の7日間の日程で来日しました。108名を2つの団に分け、首都圏での共通プログラムの後、第1団は新潟県、第2団は滋賀県・愛知県をそれぞれ訪問しました。

首都圏での共通プログラムでは、埼玉県・高麗神社において講義「高麗郡建郡1300+10年へ~渡来から未来へ」を聴講。続いて都内に移動し、東京都立足立西高等学校の生徒と一緒に故李秀賢*氏の顕彰碑訪問を含む新大久保でのフィールドワークを行い、3日目からはそれぞれ団別の日程に入りました。

*李秀賢さんについてはこちらをご覧ください

【第1団】


【新潟県立新井高等学校訪問】

第1団は新潟県に移動し、上越市でのホームステイや妙高市での新潟県立新井高等学校訪問を通じて、現地の方々との交流を深めました。また、新羅王石碑や北方文化博物館を視察し、古代から続く日韓の歴史や、今後の日韓交流について思いを巡らせました。


【妙高市役所表敬】

テーマの一つである「SDGs」関連プログラムである妙高市役所での講義では、市内に韓国資本企業の「ロッテアライリゾート」が立地していることから、妙高市で暮らす韓国人スタッフの視点から見た妙高市の魅力やSDGsの取り組みについて学びました。


【ビーチクリーンプログラム】

また、上越市立水族館うみがたりでのプログラムを通じて、ビーチクリーンを実施し、実際に韓国語で書かれたプラスチックごみを発見するなど、環境課題の現実を実感しました。


【新潟国際情報大学でのグループディスカッション】

加えて、新潟国際情報大学では、SDGs推進団体RainbowWorldProjectの活動について伺い、韓国語履修者の日本人学生とともに、今後自分たちができるSDGs目標達成のための取り組みについてグループごとにディスカッションを行い、目標を発表しました。


【成果報告会】

帰国前日に行われた成果報告会では「日本で韓国のゴミを拾ったことが衝撃的だった。帰国後は韓国でもビーチクリーンなどに取り組みたい」「実際にSDGs達成のための取り組みを実施している大学生と一緒に今後について具体的に計画することができ、学んだことを自分たちの生活や行動に生かすことが大切だと実感した」などの感想が聞かれました。たくさんの気づきと学びを、持ち帰ってくれたものと思います。

【第2団】

第2団は滋賀県、愛知県を訪問し、各種のプログラムを体験しました。


【滋賀県立国際情報高等学校訪問】

滞在中の人的交流としては、まず、滋賀県立国際情報高等学校を訪問し、同校の生徒と1対1でバディを組んで、英語の授業や茶華道の体験をしました。また、同高メカトロニクス系列の生徒も参加しての工業実習等を通じて、日本の高校生活を知り、同校生徒との交流を深めました。


【動画(16秒)/Youtube】ホスト家族との別れを惜しむ

その後、日野町内で行われたホームステイでは、お年寄りから小さなお子さんまで様々な世代の方々と共に、家族の一員として一般家庭の生活を体験しました。


【動画(13秒)/Youtube】愛知淑徳大学訪問

愛知淑徳大学では韓国語を学習する大学生と共にゲームで親睦を深めた後、国交正常化60周年を記念して日本と韓国の友好関係とヴィジョンを込めた標語を日韓両言語で作成し、発表しました。

このほか、東アジア交流ハウス雨森芳洲庵での講義や近江八幡市内にある朝鮮通信使ゆかりの場所の視察を通じて、日本とかつての朝鮮における交流や両国の友好協力関係構築のために尽力した人々について学びました。一行にとっては日本と韓国の交流の歴史に思いを馳せる機会となりました。


【「菜の花エコプロジェクト」ワークショップ】

SDGs関連プログラムでは、NPO法人愛のまちエコ倶楽部による「菜の花エコプロジェクト」のワークショップに参加し、環境保全に加え、地域課題の解決に向けた取組みとしても注目を受ける東近江市の資源循環サイクルについて学びを深めました。


【リニア鉄道館視察】

また、リニア・鉄道館の視察では、環境や人に優しい鉄道を目指す超電導リニアの展示やCG映像を使った走行体験等を通じて、日本の高い技術力についても再認識する時間となりました。

【日程表】韓国高校生訪日団(第1~2団)